ヨーガとは?
ヨーガとは?
ヨーガとは、インドで生まれた「精神集中による瞑想法」。
その語源は、サンスクリット語(梵語)の動詞、yujユジユ(軛をかける、結びつける)から派生した名詞であり、「統御」、または「結合」を意味する。
つまり、心の作用を止滅、もしくは統御することによって、悟りの知恵を体得し、解脱を目指すメソッド。
『ヨーガとは、心のはたらきを止滅(統御)することである。』 スートラ三昧章1.2
ヨーガ本来の目的
ヨーガは、無行為実現のための行為であり、行為(瞑想)によって行為の止滅を目指すメソッド。
またヨーガ究極の目的は、「精神的至福」、さらには「解脱(moksa モークシャ、mukti ムクティ)」
ヨーガの起源
仏教、ジャイナ教の成立(紀元前500年ころ)と前後する古ウパニシャッドの中にはヨーガの行法が存在。
ヨーガの起源は、おそらく紀元前800~700年ころ。
ウパニシャッド
ウパニシャッド(ヴェーダンタ)とは?
- ウパニシャッドは、バラモン教とヒンドゥー教の聖典でヴェーダ(知識)の哲学部門を取扱う一部。またインド哲学の源流。その語源は、「近くに坐す」。そのことから秘儀、秘説、または秘密の意義を意味する。
- ウパニシャッドとは、サンスクリット語(梵語)で書かれた一群の哲学書。このウパニシャッドは一冊の書籍が存在するわけではなく、多数の書巻があり、韻文のもの、散文のもの、もしくは両者混用のものもある。また内容は一貫性、統一性がないものの、万有の根本原理である大宇宙と、個人すなわち小宇宙の同一性を宜示しており、一元哲学と称することができる。
- 紀元前2000年ころにアーリア人の一部が現今のバンジャーブ地方に侵入した。これをインド·アーリア人とする。彼らは宗教的情操がとても豊かで、後に世界稀に見る一大宗教文学の端緒を開く。
- ウパニシャッドはヴェーダ(veda)、元来「知識」の義で、特に宗教的知識を意味する書物を構成する最後の部分であり、宇宙万象の一元を宜示する哲学、奥義書である。それ以外は讃歌、祭詞を取り扱うサンヒター(本集)、その用法と意義等を細説するブラーフマナ(梵書)、森林中に伝授される秘義、秘法を載せたアーラニヤカ(森林書)。
- ウパニシャッドは大宇宙と個人(小宇宙)との本体を明瞭に一元と断じ、これをアートマン(我)、或いはブラフマン(梵)として、一如不二を強調し、善悪の業に従い再びこの世に生を受ける輪廻説を採用した。
- ウパニシャッドと称される書籍は現存するもののみでも二百種を下らぬとされ、最古のウパニシャッドは仏教興隆時期(紀元前6世紀)より古い。また古来のヴェーダ学派に直属するウパニシャッドを古代ウパニシャッドと呼ぶ。