バンダ
- バンダとは締め付けのムドラーで、「閉じ込める」、「制御する」の意味。身体にプラーナを生み出し、循環させ、コントロールして、所定の方向へ導く、ハタヨーガの行法では重要な技法。
- スシュムナーにプラーナが固定され、飛翔することに由来し、ゆえにこれがヨーガ行者方によって、ウッディーヤーナと名づけられた。(3:55)
- へそより上の腹部を、後方に引き伸ばすべきである。これが正に、ウッディーヤーナ·バンダで、死神たる象への獅子である。(3:57)
- 動物の象を死の象徴と見立て、それを倒す獅子に喩えている。 全てのバンダのうち、ウッディーヤーナが最上である。ウッディーヤーナが堅固に固定できるなら、解脱が自然に成るであろう。(3:60)
- 会陰部を踵で圧迫し、アパーナを上方に引き上げるべく、肛門を収縮させるべきである。これがムーラ·バンダである。(3:61)
- 頸を曲げて、胸部に顎を固く、固定すべきである。これが、ジャーランダラ·バンダと呼ばれ、老いと死とを消失させる。(3:70)