カルマと5つのコーシャ(鞘)
カルマ
- カルマの概念はヒンドゥー教と仏教の哲学の核をなしており、
言葉の由来は「する」を意味するサンスクリット語。 - カルマは行為の結果であり、結果は行為の一部、つまり対。
行為があれば、遅かれ早かれ結果が現れる。 - 「自分で蒔いた種は自分で刈り取る」、種を蒔き、
発芽させ、成長させてしまったカルマは自分で受け入れるほかにない。 - カルマは人の思考、言動と密接に繋がっており、実際には、それらによって引き起こされている。
- カルマには、サンチタ·カルマ、プラーラブダ·カルマ、アーガミ·カルマの3種類がある。
サンチタ·カルマ(獲得されたカルマ)
過去生でつくられて、蓄積され、まだ実を結んでいないカルマの総和。
これは普遍的負債なので必ずどこかで精算しなければいけない。
生まれつきの天才、これらの人も過去生による思考と行動に基づいている。
プラーラブダ·カルマ(現在のカルマ)
過去生で獲得し蓄積されたカルマの一部が実を結ぶ。
プラーラブダとは、「解き放たれた』という意味。
またこの進行中のカルマは、消し去ることは不可能であり、経験するしかありません。
アーガミ·カルマ(やってくるカルマ)
このカルマは今生で生み出されるものすべてを包含しており、
日々、今生と未来世のカルマをつくり出している。
今生で実を結ぶアーガミ·カルマ、残りはサンチタ·カルマとして蓄積される。
5つのコーシャ(鞘)
ハタヨーガ5つのコーシャの概念は、自己を5つへ分割すること。
物質的な身体から内へ向かい、呼吸と感情を支える生命体へ、
次に思考を制御できる精神体へ、さらに知性と知恵がある知性体へ向かい、最後に普遍の魂の領域へと進む。